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最終更新日:2015.06.30

やってはいけないSEO

2013年5月末、Googleは予告していた検索アルゴリズム変更を全世界で実施しました。こうした変更は、今後も続いていくようです。こちらのページでは、Googleのアルゴリズム変更に一喜一憂しないためのチェックポイントについてお話しします。

Google「ペンギンアップデート2.0」を実施

2013年5月22日、Googleが予告した大規模な検索アルゴリズム変更の第一陣となる「ペンギンアップデート2.0」が実施されました。

ペンギンアップデートは「過剰な被リンク対策の撲滅」をおもな目的としています。

過剰な被リンク対策とは

  • SEO業者により自動で登録された相互リンク
  • 直接関連のないホームページとの大量の相互リンク
  • ただ単にSEOだけを目的とした被リンク対策

といったものです。

つまり、サイトの内容と無関係のサイトから、検索エンジンの上位表示だけを狙ってリンクを張るような行為を一掃するのが目的。もちろん、そうした行為をしていなければ、影響はありません。

Googleの担当者は「大きな順位変動を起こすだろう」と予告していましたが、実施された直後の時点では、さほど大きな順位変動は起きていないように見えました。もちろん、Googleのアルゴリズム変更はこのときだけではなく、継続的に実施されますので、このときに影響がなかったから大丈夫、というわけではありません。もしこのペンギンアップデート後に順位が上下した会員さまは、慌ててSEO設定を変更したりせず、ひとまずは様子を見ましょう。

毎月実施されている「パンダアップデート」

一方、Googleによる「パンダアップデート」については、「毎月定期的に実施されている」ことをGoogleの担当者が明言しました。

パンダアップデートのおもな目的は「内容がお粗末なホームページの撲滅」。パンダアップデートも回数を重ねることでその精度が次第に上がっており、過去に不当に順位を下げられていたサイトの順位が戻る、というケースもあるようです。

いずれにせよ、今まで以上にサイト内部の重要性が高まっていることは確かです。なお、ここでいう「サイト内部」とは、コンテンツ、タイトル、説明文、ページの文書といったものを指します。

たとえば、筆者が個人的に実施したテストサイトに、被リンクが「0」(他のサイトからひとつもリンクされていない)にも関わらず、あらゆるキーワードで上位表示され、たくさんのアクセス数を集めているサイトがあります。このサイトは、質の高いコンテンツを大量に有しており、コンテンツが重要という事実を如実に示した例といえるでしょう。

なお、Googleが「質の高いコンテンツ」と判断するのは、

  • サイトのテーマと関連する内容
  • 他にはないオリジナルの内容
  • アクセス者の役に立つ内容
  • 語彙が豊富でわかりやすい内容

といったもの。しかし、こうした条件を満たす「質の高いコンテンツ」を「たくさん作成する」というのは、相当に骨が折れることです。しかし、だからこそGoogleはそうしたサイトを高く評価するのであり、楽して作ったようなサイトはなかなか評価されないでしょう。

やってはいけないSEOのチェックポイント

さてこうした傾向を踏まえ、御社のサイトで「やってはいけない」SEOをしていないか、チェックするための具体的なポイントをまとめておきましょう。考え方としては、サイトの外部と内部に分けます。

外部対策=リンク関連

内部対策=コンテンツ関連

外部のチェックポイント

有料リンクサービスを利用していないか?

有料リンクサービスとは、「月額5,000 円で500サイトからリンクしますよ」というように、リンク提供に金銭の授受を伴うサービスのこと。

具体的には、「Jディレクトリ」「eまちタウン」「クロスレコメンド」といったサービスを利用している場合、悪影響を受けたケースが出ています。

こうした有料リンクサービスへ新規に登録するのはやめましょう。すでに登録済みの場合は、そのままとりあえず様子を見てください。

関連性のないサイトと
大量に相互リンクしていないか?

自社サイトの内容と関連性がないサイトと、大量の相互リンクをしているような場合は、すみやかにそのリンクを見直しましょう。

かつては、多少関連性が低くても、リンクの数を増やすことが優先されていたこともありました。

しかし現在では、そうしたリンクの評価は下がり、場合によっては順位下落の原因となります。

低品質なリンクに
こだわり過ぎていないか?

前のポイントとも関連しますが、リンクの品質を意識しましょう。

すでに張られている少量の低品質なリンクを気にするよりも、高品質なリンクをひとつでも増やすことに注力すべきです。

低品質なリンクとは、このようなものです。

  • 有料リンク
  • 無料ブログで作られた無意味なページからのリンク
  • ペイパーポスト(報酬を支払って記事を書いてもらう一種の広告)記事からのリンク
  • 不特定多数との相互リンクを集めたページからのリンク
  • 外国語の文書中から日本語でキーワードリンク

こうしたリンクは前項同様、リンク削除を依頼しましょう。なお、依頼先が不明な場合や、連絡がつかない場合など、どうしても削除できないリンクは、Googleウェブマスターツールの「リンク否認ツール」を使ってGoogleに知らせる方法もあります。

内部のチェックポイント

キーワードを詰め込み過ぎていない

これは基本的なことがらでもありますが、タイトルや文書に、たくさんのキーワードを入れ過ぎていないかどうかチェックしておきましょう。タイトルではキーワード1~2個、地域名は3つ程度まで、本文の文書では、目安として全体の5%~ 10%程度が妥当です。

ただし、個数や割合はあくまで目安。必ずそうなっていなければいけない、というわけではありませんので、読んで不自然でない程度にすることをおすすめします。なお、現在すでに上位表示されている場合は、むやみに変更しないようにしてください。

似たような内容のページがないか?

あるページの内容を複製して作ったようなページは、重複コンテンツとみなされる可能性がありますので、注意が必要です。

ただ、「施工事例」「お客さまの声」ページのように、どうしても似たような内容になってしまうコンテンツというのはあると思います。こうした場合は、タイトルに具体的な特徴を含めるなどして、できるだけオリジナルのコンテンツになるよう工夫しましょう。

また、SEOの設定(タイトルやページ概要)も重複を避けるようにします。どのページのSEO設定もまったく同じケースが少なくないのですが、重複するくらいなら、むしろないほうがよいです。

悪いタイトルの例(具体的でなくどのページも同じ)

  • リフォーム事例1
  • リフォーム事例2

良いタイトルの例(具体的で内容の特徴を含んでいる)

  • リフォーム事例1:兄弟共用の子供部屋を匠の技術で2つのプライベートスペースに
  • リフォーム事例2:動線が悪く非効率なキッチンを、匠の技でムダのないカウンターキッチンに

文書量が不足していないか?

1ページに、2~3行程度しか文書が入っていないようなページは、評価を下げられるおそれがあります。

できれば、600文字くらいを目安に、文書を作成しましょう。600文字は原稿用紙1枚半くらいですが、何かについてきちんとした説明をするためには、最低でもそれくらいの文章量が必要ではないかという考え方です。

もちろん、600文字はあくまでも目安で、アクセス者にとって役立つ内容がきちんと書かれていれば、自然とそれなりの文字数になるものです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。こちらでは、Googleの検索アルゴリズム変更でさらに重要度を増している、外部・内部対策についてお話ししました。

アルゴリズム変更は今後も続きますが、それを恐れる必要はありません。SEO業者にお金を払ってリンクを購入すれば上位に表示できる、といったことが排除されるわけですから、地道にコツコツと内容の充実につとめてきた皆さんにとっては、むしろ歓迎すべきことですよね。

これからも、アクセス者のことを考えた中身の濃いオリジナルコンテンツを増やしていくことに、ぜひ注力していきましょう。